象の鼻テラスの青い象「ペリコ」と「ペリー」象の鼻パークの赤い象について
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みなとみらいの海沿いを散歩中、「象の鼻テラス」内を覗くと象の鼻パーク内に点在する“青い象”によく似た、いつもは展示されていない“赤い象”がひっくり返って飾られていて驚きました。
ペリコとペリー。
象の鼻パーク・テラスは何度も訪れているけれど、象について詳しく学べる新鮮で面白い企画展に運良く立ち会えたのでご紹介です。イベントは2020年6月21日(日)まで開催。
象の鼻テラス ペリコとペリー
象の鼻テラスは横浜市・開港150周年事業として象の鼻パーク内にレストハウスとして2009年6月2日に開館。
その中に大きな象のオブジェ「時をかける象」が飾ってあるのは、一度テラスを利用したことのある人ならば記憶にあるはず。
名前は「ペリー」。横浜の150年の歩みを見つめ続け、これからの横浜と人類を力強く導く、対話と活力のシンボルとして2009年の開業時から常設されています。
象の鼻パークは、1854年にアメリカ合衆国のペリー提督が2度目の来日で初めて横浜に上陸した場所。日米修好通商条約により横浜が5つの開港場の一つに指定されて以降、同地区は横浜で最初の本格的な波止場となり諸外国との貿易、交易の舞台に。
その象の鼻パーク内の各所にシンボル的に設置されている青い象は「ペリコ」という名前で、前述のテラス内に設置されている「ペリー」の子どもです。
2012年開催の企画展にて“車両進入禁止”のサインとなるパイロンの代わりとして提案された作品です。
そして、今回テラスに立ち寄って「赤い象」の由来にも触れられました。
赤い象は2019年に開催された象の鼻テラス開館10周年記念展「フューチャースケープ・プロジェクト」の際に制作された足漕ぎボート「ペリコ」。
足漕ぎボート「ペリコ」は、2018年に「ペリコ」が遠く離れた海で発見される事件が発生し、江ノ島の優しい漁師に助けられ無事帰還したという、嘘のような実話をもとに生まれたそうです。
これらは全て椿昇氏が手掛けた作品。
今回、私が象の鼻テラスで足漕ぎボート「ペリコ」を2020年になってもお目にかかれたのは、同テラスで椿昇 展「時をかける象(ペリー)とペリコ」が開催中だったから。企画の一環で特別に展示されていました。
横浜市民にとってお馴染みの象の鼻パーク「ペリコ」と「ペリー」。改めて深く知る機会になったのでご興味のある方は期間中にぜひ。
椿昇 展「時をかける象(ペリー)とペリコ」開催概要
■ 開催期間
2020年6月1日(月)〜6月21日(日)
■ 所在地
横浜市中区海岸通1丁目(施設概要)
ちなみに象の鼻パーク内に「ペリコ」は15頭いるそうです。象の鼻パークの堤防は、関東大震災でその大部分が沈んでしまった明治中期の堤防の形状を復元したもので、こうした歴史を紹介する展示も各所に設けられています。
テラス内のソーシャルディスタンスを示すマークが象の足(たぶん)になっていたのも印象的でした。今回も食べたテラス内で販売している「ソフトクリーム」もミルクが濃厚で美味しいので暑い日におすすめです。