新横浜ラーメン博物館に背脂醤油とんこつの老舗・環七「野方ホープ1994」あの銘店をもう一度“94年組”
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新横浜ラーメン博物館は、30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして「あの銘店をもう一度」を開催中、2022年11月7日(月)からは1994年のラー博開業時の店舗が3ヶ月前後のリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度“94年組”」をスタートしました。
第1弾の「支那そば勝丸」に続く第2弾として、環七「野方ホープ」が2023年3月2日(木)から7月17日(月・祝)まで出店。
今回の出店では、野方ホープの成長を支えてきた側近達が1994年当時の味を再現し、今は亡き創業者の小栗冨美代氏に捧げます。
環七「野方ホープ1994」について
創業者・小栗 冨美代氏は、1988年、環七ラーメン戦争の真っ只中に野方ホープを創業。
野方ホープの行列(1993年)
駅からは遠く人通りも無く、飲食店として成功するのは難しい場所でしたが、独学ながら試行錯誤の末に誕生した「“こってり”だけど“すっきり”」した唯一無二の醤油とんこつラーメンで勝負をしました。
野方ホープ本店の外観(1993年)
女性店主ならではの温かい接客、一度食べたら病みつきになるラーメンにより、徐々にお客さんが増え、創業から4年が過ぎた頃には、僅か11席の店舗ながら、多い日で1日700人もの人が訪れる大繁盛店となりました。
1992年4月27日に新横浜ラーメン博物館が出店の話を持ち掛け、度重なる交渉の末に同館に出店。
ラー博店の店先に立つ小栗氏(1994年)
当時は仕込みが間に合わないため、車で数時間仮眠をとって営業する日々を続けていた小栗氏。当時について「沢山のお客様にお越しいただくのは本当に嬉しいことではありますが、あの時は本当に大変でした。当時いた従業員もベテランではなかったので、とにかく私が常に現場に立たないと回りませんでした。」と振り返ります。
1997年6月29日、店舗を増やすという夢の実現のために、やむをえずにラー博を卒業。
野方ホープは環七沿いにて今年で創業35周年を迎え、現在は小栗氏を支えてきたスタッフたちによって都内を中心に10店舗を展開しています。
今回の出店では1994年当時の味を再現。
野方ホープのラーメン
現在は野方本店を除く店舗では背脂を別で取ってラーメンに入れていますが、本店同様、いわゆる背脂チャッチャ方式(背脂のブロックを平ザルで崩しながらラーメンに振りかける)にて提供します。
背脂チャッチャ方式
ポタージュ感のあるスープは、豚骨、鶏に加えられるジャガイモ・ニンジン・タマネギ等の野菜によるもので、野菜類から抽出される甘みが、一般的な醤油とんこつとも背脂ラーメンとも異なる、複雑に調和した味わいを作り出します。
スープ
複雑なスープと背脂を受け止める十分な食べ応えとなるよう、太さや加水率を最適化した中太縮れ麺を使用。
中太縮れ麺
チャーシューは、肉の味を最大限に引き出すため、中心温度を管理し良質な肩ロースをじっくりと焼き上げ、特製ダレに漬け込んでいます。
チャーシュー