横浜開港資料館は開港当時や今と昔の横浜の違いを知れる大人スポット!たまくすの木も
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横浜港大さん橋に向かう通りの入口付近、神奈川県庁(キング)側からも入館可能な「横浜開港資料館」に行ってきました。
館内では開港当時に関する資料や今と昔の横浜の変化に触れられる資料・展示物が1階と2階に並んでいます。
同施設の中庭にはタブノキ、通称「たまくす」と呼ばれている木もあり、日米和親条約の締結時からあったといわれている有形文化財です。
美術館のような静かな空間で歴史に触れられる大人向けの観光スポットのご紹介です。
横浜開港資料館について
横浜の歴史に関する資料が一般公開されている「横浜開港資料館」。入館料一般200円、館内はいずれも撮影不可。
1854年に日米和親条約が締結された場所で、同施設の中庭にある「たまくすの木」は条約締結の時からあったと言われています。
アメリカのペリー提督が武装水兵を率いて横浜に上陸した様子を描いた絵の中にも「たまくすの木」が描かれています。
また中庭には当時の共用栓も展示。
獅子頭共用栓とブラフ溝
日本最初の近代水道となった横浜水道(明治18〜20年)創設時市内各所に配置し、路頭の共用栓から水の供給を受けるのが一般的だったとのこと。創設期に600基がイギリス・グレンフィールド社から輸入されたそうです。
横浜開港資料館 有料の観覧
1階ではペリー来航、当時の日本や横浜の様子を紹介。
黒船やペリーへの驚きを示す瓦版や浮世絵、日米通商条約で外国人に居住と営業が許された居留地といわれている山手町と山下町の当時、明治以降の生糸貿易による成長なども詳しく紹介されます。
2階に行くと、文明開化期を中心とする開港後の横浜を様々な資料を通して紹介。
中でも明治末年始の横浜港を示した、横浜税関から撮影したパノラマには当時の赤レンガ倉庫、大桟橋や象の鼻突堤などが写っており、現在との違いを知れるわかりやすい資料でした。
他にも明治・大正時代の関内や中華街・伊勢佐木町通りの写真、伊勢佐木町と馬車道の間にかかる吉田橋の歴史、現在の桜木町駅付近にあったといわれる横浜駅舎模型、新港埠頭完成予想図など、馴染みの場所を「昔はこうだったのかと」と思いを馳せながら学び、楽しめました。
有料で入館できる館は新館で、たまくすの木を挟んで反対側にある館は「旧英国総領事館」。
昭和6年(1931)に建てられたもので、1階中央の記念ホールは旧英国総領事館時代は待合室で、現在は来館者の休憩室として使用できます。同館は「近代化産業遺産」に指定されています。
資料館を見学して「横浜の生糸について」、さらに知識を深めたくなった方は資料館から徒歩3分ほどの場所にある「シルク博物館」もおすすめです。世界でも数少ない生糸・絹について学べる展示施設となっています。
おすすめの観光・所要時間
ワイワイと楽しむ観光スポットではなく、あくまでも歴史を学び知るスポット。
遊びながら体験して学ぶコーナーはないため、子ども向けではなく資料をじっくり読み・眺める大人向けの観光スポットです。
1階よりも2階が広く、全体の所要時間としてはひとつずつ丁寧に見るならば1時間から1時間半ほど時間を確保して行くと安心です。
■ 所在地
横浜市中区日本大通り3
■ 開館時間
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
■ 休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始ほか
■ 入館料
一般200円、小中学生100円
敷地内にはカフェ「オー・ジャルダン・ドゥ・ペリー(Au jardin de Perry)」も併設。観覧したあとの立ち寄りにおすすめです。