シルク博物館 横浜に行ってきた!見どころ満載・横浜と生糸の関係も楽しく学べるスポット
--✄記事タイトルとURLをコピーする-✄—
横浜港大さん橋の近くにあるシルクセンタービル2階のシルク博物館に行ってきました。
横浜の歴史を学ぶ上で必ず耳にする「生糸(きいと)」について、蚕からの製糸をはじめ、絹業や絹の染織工芸、絹製品の展示を通じて楽しくたっぷりと学べました。
大人はもちろん子どもの来館客も意外と多く、ワンコイン(大人料金)で充実の時間を過ごせたのでご紹介。
シルク博物館について
シルク博物館はシルクセンタービルの2階に入口があり、施設内は2階と3階が見学フロアとなっています。
建物は駐車場側から建物に入って2階に上がる行き方、外階段からシルク博物館に直接向かう方法が行き方がありました。
大人は500円、大学生とシニア65歳以上は300円、小中高生は100円の入場料です。いずれも税込価格。
シルク博物館 観覧レポ
入場料を支払う2階から展示はスタート。
当時、日本の貿易の主力であった生糸がどのようにシルクになっていくのか――。写真を交えて順序立てて学び、学ぶ過程では本物の生きた蚕も展示されていました。
蚕が作る繭から製糸されるまで当時の方法から製糸工場の近代化まで詳しく紹介され、横浜の歴史を知る上で必ず耳にする「生糸」について徐々に詳しくなっていけるのが非常に興味深かったです。
繭を作る繭糸の驚くほどの細さも実感。あんなにも細い繭糸がどのように生糸へと変わっていくのか本博物館で初めて知りました。繰糸機では数本の繭糸を引き出して1本にまとめ、滑車を通した繭糸と引き出した糸を絡ませて仮の撚りをかけるそう。※撚りかけは水分を飛ばして1本の糸にまとめること
糸繰りや機織りは実際に体験もでき、ただ見るだけでなく自分の手を動かし、また実際に動いている様子を見ることで文章だけではわからないリアルに触れられたのも本博物館の魅力です。
ライブラリに移動するとシルクと横浜の関係や生活の身近なシルクについて、さらに今後のシルクについて展示で深く語られていました。
開港して数年後には粗製乱造の生糸が輸出され始め、輸出は停滞し、粗製乱造を防ぐために取り締まりを強化。
明治28年(1895年)に生糸検査所や生糸検査所法が成立して翌年には横浜市本町に生糸検査所が完成して業務をスタートしました。関東大震災後には現在の第二合同庁舎に場所を移して検査業務を行ない、キーケンの愛称で呼ばれていたそうです。
中国で始まった繭から糸を繰り絹織物を作る技術はシルクロードを経て日本へ伝わり、日本では弥生時代の遺跡の中から絹の切れ地が発見されています。博物館の2階にはこうした日本の絹衣装が時代別に復元され等身大の人形に着せられて紹介されていました。
1フロアを使って上古墳から明治大正までの衣装が復元されており、これまで訪れてきた歴史博物館とはまた別の視点で歴史に触れられる貴重なスポットです。各時代の衣装が一堂に会することで時代ごとの特徴を明確に比較できるのも面白かったです。
2階の見学を終え、最後に1階にあるシルクミュージアムショップでお土産を買い物。横浜スカーフはもちろん、シルク石鹸やネクタイ、お菓子、ショーツ、書籍など幅広くシルク製品が並んでいました。
絹の全てを見学・鑑賞できる世界でも数少ないシルクの博物館。横浜の歴史に関する博物館では必ずと言っていいほど触れられる「生糸」について知識を深められて大満足。
横浜の歴史を知る上で「なぜ生糸?」と疑問に思う方は本博物館を訪れるとその疑問がきっと解決できるはずです。
シルク博物館 施設概要
■ 所在地
横浜市中区山下町1番地
■ 時間
9:30〜17:00(最終入館16:30)
■ 入館料
一般500円、シニア(65歳以上)・大学生300円、高中小学生100円