横浜で古代エジプト展「ミステリー・オブ・ツタンカーメン」開催中!超至近“実体感”溢れる展示スタイルに没入
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横浜みなとみらいのPLOT48(移転前のアンパンマンミュージアム跡)にて開催中の体感型古代エジプト展「ミステリー・オブ・ツタンカーメン」に行ってきました!
今から約100年前、考古学者ハワード・カーター氏によってツタンカーメンの王墓が発見されたことはご存知だろうか。
恥ずかしながら歴史にあまり詳しくない私は「都内で大きく話題となった展覧会が地元横浜に上陸した!」という半ば俄かに近い気持ちで展覧会へ。
訪れたきっかけはどうであれ、通常の展覧会ではまず味わえない展示スタイルには斬新さを覚え、さらに古代エジプトをリアルに体感できる展示物の数々が非常に面白かったです!
アナログ×デジタルの新世界
ツタンカーメンは、9歳の頃に即位し、19歳という若さで亡くなったエジプト第18王朝の少年王。
ツタンカーメンの王墓には多くの副葬品が一緒に収められていたそうで、本展ではそれらを精巧に再現したスーパーレプリカ約130点を用いた7エリアを楽しめます。
スーパーレプリカは最新技術で遺物を3Dスキャンして精巧に再現された、“実物大”の超リアルな複製品です。
副葬品はガラス越しではなくいずれも至近距離で眺められるのが面白く、それこそが本展の醍醐味。
一般的な美術館のように正面からだけでなく、あらゆる角度から細部まで実体を観察するようにじっくりと眺められました。
ツタンカーメン発見時、包帯の間から見つかった護符も本物の遺物ではまず実施できない状態で(当時の位置に合うように)レプリカを展示。
世界で3セットしかない「黄金の王座」を配した部屋は特に“スーパーレプリカだからこそ”が詰まった至宝。
中央奥ではツタンカーメンが幼少期から使っていたと考えられる黄金の王座に杖が立てかけられ、王座の横には妻の椅子や香油入を配置。当時の情景が浮かぶような展示スタイルです。
また展示作品の中で特に圧巻だったのは人生で初めて体験した、一堂に会したツタンカーメンの棺。
黄金のマスクが被せられたツタンカーメンのミイラは三重構造の人型棺に納められ、さらにその上には木製金箔の厨子が四重に重ねられていたそう。

左奥映像:©WORLD SCAN PROJECT、©ミステリー・オブ・ツタンカーメン
ガラスケースなしで展示された「黄金のマスク」はどの角度からも見られ、さらに記念写真を一緒に撮るなんてこともOKでした!
会場奥に再現されたツタンカーメン王墓の玄室も現地にいるような錯覚に陥るほどの見応え。
展覧会を監修した考古学者の河江准教授も「これはもう本物のようです!」と言わしめた、角川武蔵野ミュージアムで展示されたものがそのまま横浜に移築されたとのこと。
サイズ感や壁画、副葬品、古代のカビの跡や飛び跳ねた塗料の跡まで細かく表現されているので会場に行った際は見てみると◎
他にも大スクリーンを用いた映像体験や、目を見張るような巨大展示など見れば見るほど冒険気分に浸れるコンテンツが目白押しだったのでお出かけの参考にぜひ!
横浜駅では専用デバイスを装着してエジプト旅を体感できる作品「Horizon of Khufu」も開催中なので、全く別の視点で古代エジプトを楽しみたい方は合わせて訪れるのもおすすめです。
ミステリー・オブ・ツタンカーメン~体感型古代エジプト展~ 概要
■ 期間
開催中~2025年12月25日(木)
■ 会場
ツタンカーメン・ミュージアム(横浜みなとみらいPLOT48)
■ チケット(税込)
大人(大学生以上)2600円、中高生2000円、小学生1500円、未就学児無料
■ 開館時間
11:00~18:00(火曜休館)
※最終入館は閉館の30分前
※休館日や開館時間、展示内容については公式サイトにて最新情報を案内