コンブの地産地消に取り組む八景島・金沢漁港、ブルーカーボン事業の一環でコンブを養殖
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横浜市のブルーカーボン事業の一環で八景島の沖合でコンブの養殖・収穫をおこなっている金沢漁港。
コンブやワカメを地産地消することで運搬などで発生するCO2排出の削減に繋ぐ活動をおこない横浜市にも表彰を受けました。
コンブは寒い時期によく育ち、収穫時期を迎えている今日。コンブの収穫現場を見させていただきながら漁港で働く富本 龍徳さんにブルーカーボン事業とコンブの養殖や活動についてお話を伺ってきました。
金沢漁港と八景島沖合のコンブの収穫
温かい時期はコンブが海の中で溶けてしまうため寒い時期がコンブにとってはベストな環境。寒さの本番を迎える1月頃から急成長を遂げ、コンブの収穫時期を金沢漁港も迎えています。
同じ方法を用いても地域が変わると海の環境も異なり、中でも八景島の海は栄養分が豊富で育ちが良いそうです。
海から引き上げられたコンブは船に上げられ、長いものでは3-4メートルにも成長。
船が何度も往復をして朝から手際よくコンブが漁港に上げられていきます。加工前のコンブを見る機会は少ない方が多いと思いますが、目の前でこれだけの量を見ると迫力満点。
磯独特のにおいは意外にもしなく海は透き通りとても綺麗な環境で引き上げられていました。
手作業で収穫したコンブはイベントなどのグルメに使用され、先月も「横浜大さん橋マルシェ」で小籠包に使用されて販売されました。
今後は商品として消費者に販売できるように現在動いているそうです。直近では第2回目の大さん橋マルシェで味わうことができます。
金沢漁港のコンブを実食
見ているだけでわからないので金沢漁港で採れたコンブを家でサッと湯がいて食べることに。コンブをお湯に少し付けるだけで…
目にも止まらぬ速さで、一瞬にして鮮やかな緑に変化!
ポン酢や出汁などにつけていただきましたが、臭みはなくコリッとした歯応えを楽しめるとても美味しいコンブでした。
食べるだけでCO2の排出削減に繋がる
地産地消の金沢漁港のコンブ。
まだまだ聞きなれない「ブルーカーボン」というワードではありますが、今後どこかで耳にすることがあるかもしれません。
地元で育てることで加工場、販売所などへの移動距離が減り、その結果運搬などで発生するCO2の抑制に繋がります。
私たちが養殖・収穫の段階で直接関わることは難しいですが、収穫されたコンブやワカメを食べることが脱温暖化への第一歩。
こうした事業者が今後、神奈川全域さらに全国に広がることで脱温暖化に繋がっていければとブルーカーボン事業を推進している里海イニシアティブの富本さんは話してくださいました。
富本 龍徳さん
地産地消のコンブやワカメを提供することをゴールにせず私たち消費者がそれを食べて循環させることも大切です。
横浜ブルーカーボン事業の文字を見かけたとき、自分にできることがもしあればそれはきっと地球にやさしい行動です。
一人ひとりの行動も塵も積もれば山となる。企業だけでなく消費者と一緒に楽しく盛り上がれるプロジェクトのさらなる広がりを期待しています。
横浜市漁業協同組合 金沢支所(金沢漁港)
◼︎ 所在地:神奈川県横浜市金沢区海の公園9
◼︎ 公式ホームページ:http://www.kanazawa-gyokou.com/